2009年10月 総務委員会県外調査フォトレポート
最初の調査地、夕張郡栗山町役場を訪問しました。栗山町は人口1万4千人あまりの町で、人口減少と少子高齢化に悩む典型的な過疎地域です。対策として、5大学との協定締結によるまちづくり、まちづくり100人委員会の設置と、工夫を重ねていることが特徴です。
 私が注目したのは、栗山町の廃校を環境教育などを行う宿泊可能な施設「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として再生したことです。
 広島県内にも過疎に悩む町や地域はたくさんあります。たいへん参考になる取り組みだと感じました。
翌日は稚内市に。樺太行きの定期便が出ていた埠頭、と利尻・礼文島が遠望できるノッシャップ岬にて撮影しました。

 稚内公園内にあった「氷雪の門」です。樺太で亡くなった人々の慰霊と、異国になってしまった樺太への望郷の念を込めて昭和38年(1963年)に全国から寄せられた暖かい支援によって建立されました。
 稚内市では、「新エネルギーを活用したまちづくり」について説明を受けました。
こののち稚内公園無料休憩所内エネルギーサイト、大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究施設を調査しましたが、効率面からいってもエネルギー供給において補助的な役割しか果たすことはないだろう、と思っていましたから、ここまで新エネルギーの取り組みが進んでいるとは本当に驚きでした。

最終日は「日本最北端の地」宗谷岬を見学した後、「宗谷岬ウィンドファーム」の施設調査を行いました。 宗谷岬ウィンドファームは57基で総事業費は120億円)等が運営する風車74基による風力発電と、前述した5000kW(一般家庭1,700世帯に相当)の太陽光発電で、市内電力需要の85%をカバーできるそうです。
 広島では人口に伴う敷地面積の問題や、瀬戸内海の温暖な気候である風力発電の問題、エネルギー効率という観点から見ると大変非効率な方法であることになります。CO2削減とエネルギー効率、この辺りを電力会社とどう調整するのか、大きな課題です。
 稚内市では間宮海峡発見200年記念事業「間宮林蔵展」が開催中でした。サハリン島が島であること、つまり間宮海峡を最初に発見した人物が間宮林蔵です。第二次世界大戦まではその南半分は日本領であった島でもあります。今度は是非サハリンに渡りたいと思っています。石橋 良三県議と撮影しました。

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